zortrax純正フィラメントの雑感
自分への備忘録&誰かの参考になれば。
早いものでzortrax M200を使い始めて1年半以上
ほぼ毎日何かしら出力しております。
自分の趣味的な物以上に試作用途での使用が多く、
その要望に合わせて数種類の純正フィラメントを使いました。
(と言っても3種類だけですが)
使ってみて、それぞれ特徴がありましたので載せておきます。
Z-ABS
価格 ☆☆☆
反り ☆
におい ☆☆
焦げ ☆☆
加工性 ☆☆☆
良くも悪くもベーシック。
初めのうちはたくさんプリントしてこの素材の特徴を掴むのが肝要かと。
Z-ABSよりもどうなのか?で、他の素材の検討をするって感じですかね。
価格は良心的なので色々試すのには最適。
一般的なABSと比べても品質は良いので
zortrax以外の3Dプリンターにもオススメできます。
加工性もよく、タミヤのABS用接着剤か瞬間接着剤でOK。
無駄知識としては私はZ-ABSのクールグレイを多用しています。好きです。
大きなサイズでは確実に反ります。
Z-ULTRAT
価格 ☆
反り ☆☆☆
におい ☆
焦げ -
加工性 ☆☆☆
反りを出してはいけない状況と色を重視するならコレ一択。
ただし、デフォルト設定のノズル温度が高いせいか、どうしても焦げが出る。
具体的には造形物の中に茶色い点々が混入します。
造形前にノズルを綺麗にすれば少~しはマシになりますが、
根本的な解決にはなりません。
これは造形後、塗装などする場合は問題ないですが、
薄い色ではかなり目立ます。黒なら無問題。
出力中はかなり臭いので積極的な換気が必要かと思われます。
ヤスリ掛けや接着は普通のABS同様に加工できますので
その点では扱いやすいと言えます。タミヤのABS用接着剤か瞬間接着剤でOK。
しかし、価格が高い(Z-ABSの倍近い)ので気楽には使えません。
色数が異常に豊富なのも利点だが、その割に白(少~し透明感がある純白)がないのは不思議。
Z-HIPS
価格 ☆☆
反り ☆☆
におい ☆☆☆
焦げ ☆☆☆
加工性 ☆☆☆
Z-ABSよりは反らないが、Z-ULTRATよりは反る。という三つ巴感。
他のサイトでは反りにくい様な事が書かれている所もありますが、
Z-ULTRATよりは反ります。
デフォルトノズル温度が低いためか、臭いも少なく、焦げも少ない。
加工も容易で扱いやすい。接着はタミヤのプラモ用接着剤か瞬間接着剤でOK。
白(少~し透明感がある純白)で焦げずに綺麗に出力可能なのが最大の利点。
逆にそれ以外の利点が見つからねえ・・・
色数も少ないのが欠点。
出力時のキメも細かいが、何故か0.09mmピッチの積層出力が出来ない。
と言った感じです。
また別の素材を使った時には雑感を上げるようにします。
最後に
ついにzortraxでもPLAが使えるようになりましたね。
PLAは臭いも少なく、反りも少ないので扱いやすいのですが
その反面、後加工しにくい(ヤスリ掛けしにくい、接着が難しい)
といった点があります。出来ない訳ではないですが、
それなりの知識が必要になります。
さらには同じ機体(ノズル)でのABSとPLAの共用は極力避けるべきと考えます。
何故ならノズル詰まりの確立が跳ね上がるからです。
これはMOMENT Sで嫌っ!という程体験しましたので・・・
ノズルorホットエンド交換大好き!という方は止めません
どうぞご自由に!
長い経験値から生み出された設定がzortraxのアドバンテージだと思いますので
zortraxユーザーは現状とりあえずABS系でガンガン出力することをオススメします。