クリエーターズマーケット vol.34
6月18日、19日にポートメッセなごやで開かれた
クリエーターズマーケットに参加しました!
今回もたくさんの方々にお買い上げいただき、
まことにありがとうございました!
基本一人で出展しているため
なかなか他のブースの見学に行けないのが残念なのですが
様々な方がオリジナリティの高い製品を作られており、
毎回よい刺激を受けております!
反省点としては前回同様3Dプリンターを設置しているにもかかわらず
3Dプリンターを見てもらって終わり、
という感じでその次がない。
プリント→即販売のアイテムについては、
まだまだ考える余地があるなーと感じました。
作り置きアイテムも、もっともっと考えて
3Dプリンター凄いやん!!
と言ってもらえる製品を作ろうと思いますので
次回12月も是非お越しください。
2日目の開場前にいただいたローストビーフ丼
大変おいしゅうございました。
こうした出展者向けのサービス、本当にありがたいです!
Zortrax M200 反り対策を考えて実行してみた
なんか最近Zortrax M200ネタばかりですね(;´∀`)
以前に反り対策は別エントリーで・・・
と書いていたので今回やっと書きます。
最近また大物をプリントしたので、さらに感じたことも
踏まえてアップしたいと思います。
※あくまで個人の感想で効果を保証するものではありません。念のため。
第5位 室温を一定にする
特に冬場は室温が下がります。
反りがでるぐらいの大物の場合24時間以上掛かる物もざら
でしょうからエアコンで室温を一定にしてあげましょう。
エアコンは付けたり消したりする方が電気代を食うらしいので
つけっ放しがよいと思います。
第4位
プリント位置を調整する
今までの経験上、反って剥がれるのは手前の方ばかりです。
特に向かって左の手前。
ヒートベッドの仕様かもしれませんが、ケーブルに近い方(後ろの方)が
暖かいように思います。
デフォルトでstlを読み込むとセンターに配置されるので自分で調整してあげます。
第3位
材料をZ-ULTRATにする。
Z-ABSよりお高いですが、Z-ULTRATの方が反りにくく思います。
サイズが大きいと失敗した場合(反って剥がれた場合)、時間と材料の痛手が大きいので
価格が高くても失敗率の低い材料を使用するようにしています。
特にお仕事の場合はその分を価格に乗せればよいのでZ-ULTRAT一択です。
第2位
カバーを付ける
正面とサイドはセットでオプション販売しています。
黒くてカッコいいのですが、中が見えにくくなるのが難点・・・
あまり効果は無いようにも思いますが、
写真の手作り天井カバーを併用するとかなり庫内温度が安定します。
この初号機はスチレンボード製で野暮ったいですが、
いずれアクリルで作成しようと企んでおります。
そして造形中は決して扉を開けないでください・・・
て・・・鶴の恩返しかっ!
造形中の確認は必要ですから上からちょっとのぞく程度にして
なるべく扉は開けない方がよいかと思います。
・・・やっぱりアクリルで作らなきゃね。
ただし天井カバーはある程度の高さと後ろは開口しておかないと
私のようにエクストルーダケーブルを断線させてしまう恐れが
ありますので十分なクリアランスと、自己責任でお願いします。
第1位
スティックのりをビルドプレートに塗る
atomの頃から愛用させていただいております。
Zortrax M200は多孔式のビルドプレートを採用しており
元々食いつきは良いのですが、それでもやっぱり剥がれます。
なのでスティックのりで食いつきを補強してあげます。
これだと狙った所(四隅)にしっかりと塗り込むことができます。
造形終了後も濡れ布巾で拭いてやればきれいに落ちます←ここ重要
こののりはZortrax M200だけでなくガラストップのMOMENT Sにも
効果絶大で、ABSのサイズが大きいものの出力には必ず使用しています。
どうだったでしょうか?
全部知ってるし~
と思われた方も多いかと思いますが
全てを実行すれば成功率が上がるのは実証済ですので
一つでも対策されていない項目があれば
やってみる価値はあるのではないでしょうか。
Zortrax M200 エクストルーダケーブル断線対策
↑なんだこの写真は?
タイトルと関連なくねー?
とお思いだと思いますが、もう少しご辛抱ください。
前回のエントリーでエクストルーダケーブルが断線して
新品に替えた事は記述しましたが、
その後2ヶ所のクリップを3ヶ所にした以外は特に対策をとっていませんでした。
すると数回プリントすると下の2ヶ所のクリップが
ぺろ~んと剥がれました。(;´∀`)テヘペロン
コノママダト
マタダンセンスル・・・
このケーブルを固定するクリップは
基本的に両面テープだけで本体に固定します。
なので私のように何度か貼り直して粘着力が弱まってる場合は
特に下の方のクリップがケーブルの圧力に負けて剥がれてくるのです。
この場合両面テープをより強力なものに貼り直し、
もう一度圧着する(そして24時間は負荷をかけない)のが常識なのですが、
私どうもこの両面テープが信用できない。
一回剥がれて断線し、それなりの出費をしているので
より慎重にならざるを得ません。
ということで考えに考え抜いた方法が最初の画像
白い伸縮式つっぱり棒ミニ 2本組 by ダイソー
なんとお値段¥108(税込み)
しかも2本組ですから!
こいつを使ってクリップを固定してやります。
ざん!
まあ、後ろが壁の場合しか有効な手段ではないのですが
もしそこに壁があったら是非お試しください!
壁側から見るとこんな感じです。
ざん!
ビシッィィッ・・・
完璧につっぱっとる・・・
ちなみに左上部の白い四角い物体は
メラミンフォーム(激落ちくんもどき)です。
こうしてメラミンフォームに切り込みを入れて
フィラメントを挟むようにしてプリントすれば
フィラメントに付着している細かいホコリをキレイに除去してくれます!
本日はここまで!
Zortrax M200 を5ヶ月使ってみた
Zortraxも約5ヶ月使用したのでレビューしてみます。
外観
以前にも書きましたが、めちゃ好み。ドストライク。
アルミニウム筐体の半艶消し塗装は非常に質感が高いです。
スライサー
独自のスライサーZ-Suiteを使用します。
このスライサーが結構良く出来ていてラフトやサポートを
簡単に剥がせることができます。
atomで使っていたKISSlicerから比べると劇的に剥がしやすいです。
これはスライサーだけでなく専用フィラメントを使用しているのが効いているのかも知れません。
SIMPLIFYも剥がしやすかったんですが、それ以上かも。
ラフトを剥がした跡はこんな感じになります。
色が黒なので線が目立ちますが、スムーズ剥離&平滑。
分かる人には分かるはず。グッジョブっす。
あと、UI(ユーザーインターフェース)が非常に洗練されていて
分かりやすいのも特徴です。
これは勝手な解釈なのですがヨーロッパの製品は
どうしても販路が多言語になるので
それでも理解できるように考えられているのかなと、
なので英語中学生レベルの私でも理解できるのかなと、
日本や米国のように自国語だけで考えればよいのとは
基本姿勢が違うように思います。
プリント精度
これはもう問題ないです。
以前の記事にも書きましたが今まで見てきたFDM機ではトップクラスです。
作動音
静かです。これも色々FDM機を見てきましたが静かな方です。
部屋で使っても大丈夫なレベルです。
その他
ヒーテッドベッドが多孔タイプです。そのためラフトは必須。
よってMOMENT Sのようなツルピカ面は作れません。
多孔タイプなので食いつきは良い=造形物をベッドから剥がすのが意外と大変です。
こんな感じで付属のヘラで剥がすのですが、大きい造形物はかなりの労力が必要です。
力を入れてグリグリして急に剥がれるとベッドに手が当たってケガをする可能性があるので軍手の着用と
ラフトの破片が弾いて来るのでゴーグルも着用した方がいいです。
(どちらもちゃんと付属されてますw)
この辺りはガラス製ベッドに慣れると非常に面倒に感じます。
剥がしにくい場合はベッドを本体から外してから剥がすのが良いのですが、
ケーブルのコネクターが2つあって一つは小さいのと、もう一つは固いので
どちらも破損しないか結構気を使います。
ヘラでグリグリやるのでベッド表面が結構傷つきます。
まあラフトを敷くので造形物には関係ないですが。
あと、フィラメントの交換も非常に簡単です。
マニュアル(英語)を読んでその通りにやれば特に問題ないです。
よくできたエクストルーダだと思います。
MOMENT S の方が色々コツがいります。
ベッドの調整はマニュアル通りにすすめれば出来ます
が、
ネジを回せという指令がどの程度回すのか不明で
ネジを締めるのが少し面倒です。
でも一度やればそうそうすることもないので大きな問題ではないです。
不満な所
ここまではZortraxの良いところばかり書いてきましたが、
不満な所も当然あります。
まずはPLAが使えない事でしょうか。
出力後磨いたり接着したりサフ吹いたりする場合はABSの方がいいのですが
反らしたくない時や匂いを考えるとPLAも出力できるとありがたいのですけどね。
私的にZortraxは試作的出力がメインなので構わないのですが、
コレ1台で運用の場合少し不満が残るでしょうね。
あと使ってみて始めて気付いたのですが
時折焦げ(コゲ)が出ます。
四角い開口部の上も少し茶色くなっていますね。
これはノズルに付着した材料が造形中に焦げて
付着するものと思われます。
対処方はプリント前にノズル清掃をする。
なのですが
Zortraxではラフト生成時に多めのフィラメントが吐出されます。
どうもその時のフィラメントがノズル周囲に付着するようなので
大きめの造形物になればなるほどノズルに付着する率が高くなります。
ですからいくら最初にノズル清掃してもラフト生成時にまた付着してしまいます。
なので絶対に焦げNGの場合は
ラフト生成直後、一旦停止しノズルを清掃
※ノズルは非常に高温なので火傷に注意!!
そしてプリント再開するのがベストかと思います。
プリントの一時停止はコントロールボタンを長押しすれば停止します。
あと黒色なら無問題かw
ノズル清掃にはこれを使ってます。
ダイソーで売ってる除光液
安いし、使いやすいボトルに入っているし、やさしい香りだし
三拍子そろってますw
ノンアセトンですが、結構落ちます。
エクストルーダケーブルの故障
そんな感じで4ヶ月ほど使っていたら急に造形不良が起きるようになりました。
部分的に吐出されていない感じです。
最初ノズル詰まりを疑ったのですがノズルが詰まったのなら
以降もプリント出来ないはず。
しかし今回は出来てますね?
とにかくフィラメントをアンロードしようとすると
エクストルーダのギアが・ゴ・ゴ・ゴとなって回転しません・・・
もしかしてステッピングモーターの不調?
でもまだそんなに使ってないし・・・
とググった所、それらしき記事がなかったのですが
色々検索してエクストルーダケーブルが断線したという人を発見!
もしかするとこれかも?
と思い、ケーブルをグニグニして再度アンロード。
するとちゃんと作動しますがな。
ネット万歳!
要はケーブルが特定の場所で断線されるので造形不良が起きていたのです。
まだ使って4ヶ月での断線は想定外でしたが、
そういえば思い当たる節がありました。
エクストルーダケーブルは後付けのクリップで固定するのですが
それを適当に2ヶ所で留めたために変な所に負荷が掛かって
断線したのではないかと推測されます。
このリボン状のケーブルがエクストルーダケーブル
そしてこちらがクリップ
このクリップ3個を適正な位置に貼り付けてなかったので断線した模様・・・
みなさん!このケーブル断線しやすいので気を付けてくださいね。
ケーブルを替えれば直りました。
エクストルーダケーブルはアドウイクスさんで購入できます。
総括
お値段はこのクラスとしては標準的な¥280,000
さすがに前評判通りの性能です。
使用フィラメントの制約が気にならなければOKでしょう。
3Dプリンターでボールペンを作ってみた -Voronoi-
日々「3Dプリンターを使って販売できるモノを作りたい」
と考えているのですが、
実は3Dプリンターを使って商品を作るというのは非常に難しい事なのです。
そんな中、試行錯誤の結果、自分の中である程度納得できる製品が出来ました。
それがこのボールペンです。
とはいえすべてが3Dプリンターを使っている訳ではなく、
軸の部分だけなのですがw
途中から色がグラデーションで変わっています。
色は素材の色なので塗装や印刷とは一味違う
独特の質感があります。
素材はABS樹脂。
ペン先、クリップ部は金属製。
写真のカラーはBLACK/REDですがその他の色も検討中です。
出力にはFDM型3Dプリンターを使っているので
自ずと積層線は出ますが、
それ自体を質感として生かせる製品になっています。
もちろんNEX-Pオリジナルデザイン。
まだ具体的な販売先や価格は出せていませんが、
遅くとも6月のクリエイターズマーケットでは販売できるかと思います。
もちろんECサイトでも販売できるよう現在検討中です。
またお伝えできる情報が出来ましたらこのブログにてご報告いたします。
このボールペンに興味があるという方は
コメント欄よりご連絡お願いいたします。
Zortrax M200 を導入してみた
我が家のZortrax M200。
昨年末より導入開始しています。
約2年前に導入したatomで様々なプリントをしてきましたが、
プリントの内訳を顧みると
実はお仕事関連のプリントが結構多くて
しかもatomのプリントサイズである135x135x110h/mm(実測)では
収まらない案件が非常に多く、
これまでは接着で対応してきました。
接着すると見た目も悪く、強度も落ちるのですが
それでも今までの削り出しによる試作よりも
安価にできる3Dプリンターでの出力が思いのほか依頼があったので
思い切って2号機の導入に踏み切っちゃいました。
そこで
数ある3Dプリンターの中から何故Zortrax M200にしたのか?
という部分にスポットライトを当ててみようと思います。
Zortraxユーザーは日々増えてますが、
少なくとも3台のFDM型プリンターを日常で使うヤツは
そうはいないと思いますw
なのであまりお役に立てる情報ではないかも知れませんw
まず第一の理由
プリントサイズが200x200x180h/mmある!
これ個人的に重要だったりします。
先に書いたようにatomでは収まりきらないサイズが
一発で出力出来るのは大きかった。
実際に190x145x40mmの出力も出来ました。
これは素直に嬉しかったですが、
只そのままプリントしても反りが出て
上手くプリント出来ないのも事実です。
その対策は・・・
長くなりそうなのでまた別のエントリーに記載します。
第二の理由
プリントが綺麗!
Zortraxを選ばれる理由にこれを上げる方も多いと思います。
しっかりとした作りの筐体、ヘッドを支えるロッドもX軸Y軸
それぞれ2本あって明らかに精度が出そうな作りです。
さらには決してお安くはない専用フィラメントを使用するので
まあ、綺麗に出て当然的な部分はあります。
実際の出力ですが・・・
この通りめちゃ綺麗!
拡大写真がこちら
この写真の積層ピッチは0.19mmです。
Zortrax M200はフィギュア系の制作に人気のある機種なのですが
(実際ネット検索するとフィギュア制作が多いです)
プロダクトデザインにも使えるクオリティ!
ってあたりまえか
第三の理由
ABSが使える!
逆に言うとPLAが使えないという
大きな弱点があるのですが
先にも書いたように私の使用用途が試作用途が多いのです。
なので後加工が出来た方が都合がいいのです。
フィギュア系に人気があるのもそういった
PLAどうでもいい
という向きには丁度いいのでしょう。
私はPLAはatomとMOMENT Sに任せることにします。
第四の理由
プリントサイズの割にコンパクトな筐体
このZortrax M200と最後まで購入に迷ったのがUP BOXで
UP BOXも255x205x205h/mmという
Zortrax M200を上回るプリントサイズを誇り、
さらにはUP!Plus2でのプリントは綺麗だと評判なので
最後まで悩みました。
決定的な理由が筐体のサイズ。
UP BOX 異常にデカイ
UP BOX 485x520x495mm
Zortrax M200 345x360x430mm
プリントサイズそんなに変わらんのに一回り大きい・・・
中に空気清浄器仕込んだり、フィラメント内臓したりするので
とにかくデカイ。そしてちょっとうるさい。
狭い仕事部屋に3台も3Dプリンター置くのに
このサイズは・・・躊躇します・・・
第五の理由
デザインがクール!
もうこの辺りになるとどうでもいい理由だと思いますが、
飾り気のない、真っ黒なボディはとってもセクシー&クール。
MOMENT Sのようなやってしまった感は皆無です。
ということで選定理由だけでえらく長くなりましたので
使ってみての感想はまた別エントリーで・・・m(_ _)m
追記
第六の理由
SDカードでプリント可能なのでPCを占有しない!
最近の機種では当然の仕様ですが、やっぱりPCを占有しないと便利ですし、
失敗が少なくなります。
特にWindowsはちょくちょく勝手にアップデートしやがりますので
PC経由は避けた方がよろしいかと。
docomo、dクリエイターズやめるってよ
見出しの通り
2016年6月28日をもってdクリエイターズを終了すると
docomoさんからメールが来ました。
クリエイター向けの通販サイトで
私たちのような広告宣伝にあまりお金を掛けることの出来ない人にとって
とても有り難いサイトでした。
私もスマホスタンドをたくさん売っていただきました。
今まで縁のなかった九州や関東方面にも出荷させていただき、
本当に感謝しております。
ただ、それだけに残念ですね。
運営を辞めるということはこうしたクリエイター向けの事業が
事業として成り立たないという事を示している訳ですからね。
dクリエイターズでたくさん販売していただいたスマホスタンド
女性向けの商品が多い中、異彩を放っておりました。
今見ても結構イケてます。
iPhone SEも出たことですし
再販しようかな。